ハロルドとモード 東京公演 2023年10月12日に行きました

 

 

10月12日(木) 14時開演

ハロルドとモード」東京公演千穐楽に行ってきました。

座席は、B3階 B列 15番

ち、近い・・・。

わたしが今まで行ったコンサート、舞台の中で一番近い席でした。

 

 

 

朗読劇「ハロルドとモード」の感想

 
小説を読んでから

 「ハロルドとモード」の小説を読んでから朗読劇を観に行くか迷ったけれど、読んでから行くことに決めました。小説を先に読んでいたことで、「次はこのシーンだ」ってセリフすらも頭に浮かんで初見のリアクションができなかったけれど、どうやって演じるのかな?という視点から観られたので良かったかもしれない。

 

朗読劇について
(印象に残っているところを場面ごとに)

 

 ドクターハーレイとの(舞台上では最初の)面談でのハロルドのドクターとの会話、素っ気なく、でも子どもっぽく質問に返答していた。ドクターハーレイの質問に対して、「イエス」「ノー」と質問に対して返すハロルドが可愛い。完全に発音が「いえす」だった。幼児。可愛い。

 

 モードがピアノを弾きながら歌を歌い、ハロルドが「楽器はできないよ」と伝え、袖から出てきた片桐さんが後ろに置いてあったバンジョーを、ハロルドの肩をトントンと叩き手渡し、頷く一連の流れが面白かった。

 

 裁判所の木を国有林の空き地へ植えに行き、モードについて木に登ったハロルド。その時、ほんとに少年だった。全体通しても一番の声量。小説からは想像できなかった、無邪気で、とても感動していた。子どもらしさが感じられた。

 

 ハロルドの切腹後、サンシャイン(桜井日奈子)が短刀を手にとって、いったん素になりハロルドの右膝(たしか)にちょんちょんと試し刺しして、二人で顔を見合わして「うんうん」ってするの可愛かった。サンシャインは女優なので大迫力の演技をしていると、その勢いのすごさに康二くんの鼻が膨らむ。

 

 閣下(伯父)と対するダムのシーン、康二くんの演技が最高だった。小説で読んで想像していた以上に感情を入れ込んで声を出してた。ハロルドが芝居をしていると、それに対して「こいつは危険だ」と圧倒される伯父も良かった。

 

 「ハロルドはモードを愛してる」と刻印したコインをモードへ渡して幸せな瞬間だったが、モードは目の前の海にコインを投げてしまった時のハロルドの表情が切なかった。「こうすれば、どこにあるかがわかるから」と言うモードに対して、理解が追い付いてないが、頷くしかできない感じも良かった。小説を読んだ時に、康二くんはどう演じるのかなと思ったら、思った通りの表情だった。しょぼくれた顔だった。

 

 「結婚します」と、母に伝える時、もぞもぞする感じを、ハロルドは体を使って表現していた。

 

 モードの誕生日に、ひまわりを用意するハロルド。「じゃじゃーん」と得意げにモードに見せるハロルドの表情が可愛かった。

 

 救急車、病院のシーンでは、赤い照明がぐるぐるしてランプの点滅をイメージさせながら、白衣を着た4人が順にセリフを言っていく。小説を読むと、「なぜ医者たちはこんなやりとりして時間をロスさせるんだ」と苛立たせるが、そのロスな時間もコミカルに4人は演じておられた。朗読劇だけど、演劇っぽさも見れた。

 

 家に戻り、キーコレクションを手にしたハロルド。キーに縋りながらモードを思い泣いていた。モードが亡くなり、一人で演奏。最後までハロルドは鼻をすすりながら、演奏している。そして、4人がハロルドにハモりながら、クックックカーと歌う。

 

キャストについて

黒柳徹子さん・・・存在感がすごい。座っているだけでも迫力がある。歴史上の人物と会えたような感動だった。モードのチャーミングさが徹子さんと被る面もあるなと感じた。

 

桜井日奈子さん・・・可愛らしさもあり、パワフルさもあり、舞台を盛り上げていた。

キャンディ・ガルフ 彼女がハロルドの家を訪ねて来て、ハロルドと対面した時の「ハロルドが燃えている、熱い、熱い」が不謹慎だけど、桜井さんが面白すぎて笑った。小説では、この部分はさらっと書いてあったけど、それ以上に尺を取って「熱い熱い」大叫びしていた、声量がすごい。

 

渡辺いっけいさん・・・自分のセリフがない時には台本に目を落としながら、ハロルドとモードの掛け合いの中で、ニヤリと笑ってるのが可愛かった。

教会で二人が初めて会った時、モードが神父の車に乗って去って行った時、渡辺さんの「私の車を盗んでいった」

 

片桐仁さん・・・ハロルドとモードが裁判所の木を見に来た時、警官の片桐さんがモードに対して「うちのおばあちゃんに似てい―――うちのばあちゃんとは違うな」

 

渡辺いっけいさんと、片桐仁さんの演技のコミカルさがあったから、変に話が重くならずにすんでいるところもあった。さすがバイプレーヤー。

 

戸田恵子さん・・・声の出し方がなんか違う。凄い。力強く、凛々しく。三人の女性を紹介してもらうための質問をハロルドに対してする際、戸田さんの一人長台詞に圧倒された。

 

 

 

ハロルド役 向井康二さんについて

 

 向井康二くん、白い照明は、キラキラ輝いていた。上を向くと、目に光が入りキラキラしている。天使。唇もきれいなピンクで艶々していた。ぷるぷるだった。輝いていた。この白い照明の時は、人物がはっきりして見えて、より舞台と近く感じた。オレンジ色の照明は、なぜか少年時代の康二くんの写真が思い浮かんだ。

 台本に目を落とす康二くんは、切れ長の目が鋭く、普段の柔らかい表情とは違っていて、それも好き。下を向いたら、両脇の髪の毛が落ちて、人差し指で横に流す仕草、可愛い。基本、朗読劇だから座っているのだけれど、立ち上がった時の背の高さやばい。隣に座っていた戸田恵子さんも顔小さいけど、それに負けず劣らずの向井康二の顔の小ささ。スタイルがほんとに化け物。肌が綺麗、髪の毛が黒くて艶々。普段の癖っ毛もしゃもしゃ康二くんには見えないよね。狂言自殺で隣の戸田恵子さん向けて拳銃を構えるシーンでは、康二くんの左側の横顔の顎ラインが美しくて、拳銃で自分の頭を撃つシーンでは、顎下まで見れた。切腹した後に、机の上に倒れるため、頭頂部も拝め、真っ直ぐ右分けでした、髪の分け目。最高骨格。ストロー付き水筒で水を飲む康二くん、ストローを吸う時の口が可愛い。康二くんの左側の顔も見れて良かった。わたしは左側が好き。

 今回、小説を買って事前に内容を頭に入れておいて良かった。康二くんを見ることに必死で、内容が頭に入らないところだった。

 

 あと、すみません、言わせてください。

 

向井康二くんと目が合いました!」

 

 ほんとに!そう思わせて!って言うやつだけど、ほんとに合った!絶対合った!確実に合った!台本読みながらも、視線を上げたり落としたりするから、その落とした先にわたしがいるのよ!ほんとに!前から2列目の真ん中なのでそう思ってもいいですよね!?

 

 ハロルドの切腹シーンは、私の目の前だった、ほんとに目の前、二列目だから、前の列の方の隙間で、何の隔たりもなく、その先にハロルドがいた。机の上に康二くんが膝立ちしてるのがもう目の前よ。

 切腹のシーンは、滝沢歌舞伎の官兵衛でした。発声の仕方が。というか、切腹の最初の体勢が九剣士の最初~!甦る滝沢歌舞伎The movie!

 康二くんが前に向かって手を伸ばすシーンが二度あり、その分、「わたし」と距離が近くなり、これは確実に康二くんの二酸化炭素を吸えたと思った。

 

 

 

カーテンコールについて

 徹子さんの手の甲にキスしようとして、自分の手の甲にキス。その後ゴイゴイスーの指で徹子さんの手の甲を指す。カーテンコールでは、いつものピカピカ笑顔の康二くん。可愛かった。右側の髪の毛を耳にかけていた可愛い。

 

 

まとめ

 朗読劇だけど、体を上手く使いながら、その時のハロルドの心情を表現する康二くん最高だったよ。康二くんのハロルド、無邪気な普段アイドルとして見せる康二くんの元々の良さも生かしつつも、憂いを帯びた表情を見せ、ハロルドが感じる孤独感を上手に表現されていた。

 最初は、モードに対して「なんだこの人?」と思いつつも、モードとコミュニケーションを重ねていき、孤独だったハロルドの世界が開けていく。モードの世界へ心を開いていく。ハロルドに見せる自然体なハロルド。素敵なお話に出会うことができました。

 情勢的に康二くんにとっては、なかなかに厳しい中での公演で、ほんとにしんどかったこともあると思う。お疲れさまでした。素敵な公演を見せていただきありがとうございました。

 

 

 

 

ついでに東京遠征についても

今回の目的は、『ハロルドとモードの観劇』と『ジャニーズファミリークラブへ訪れる』でした。

 

 ジャニーズファミリークラブ、これまで17年間、ジャニーズと共に生きてきた身としましては、今回の件に関しては複雑な心境でございまして。「ジャニーズ」の幕を下ろすタイミングで、行けたことは本当に運が良かったと思います。ハートのポストに人生初のファンレターを書いて入れてきました。勿論、向井康二さん宛てです。

 

 今回の遠征の事件としましては、行きの新幹線の終点の東京駅で新幹線に閉じ込められそうになったり、渋谷のガストで頼んだばかりのねぎとろ丼を床にひっくり返して落としてしまうことがありました。あと帰りの日比谷線が運転停止して焦るなど。 渋谷のタワレコに行くと、INIの5thシングル発売当日だったので、INIのトレカ等交換会場が設けられていた。それを横目にしながら、HMVまんだらけに行きました。そして熱が冷めていた時に発売していたSnow Manのスノマニ円盤をHMVで買いました(謎行為)

 

 帰りの新幹線は、3か月楽しみにしすぎていたハロルドとモードを見れた嬉しさと終えた虚しさを抱えて帰路につきました。次、向井康二さんに会えるのはいつになるのだろうか……。