鬱病と診断されて、経過

 

 

 5月末に心療内科で「鬱状態」と診断された。自分のこれまでの人生で、辛いと感じることも何度もあったが、なんとか耐え生き抜いてきたので、「私は鬱になりにくい人間なんだ!」と勝手に思っていた。その過去に辛いと思った時と今回が何が違ったかといえば、悩みが解決せずに長期的に続いていたことだと思う。きっかけは仕事。業務内容は対人の支援で、支援内容を考えたり、利用者の問題行動をどのように解決したらよいのかに常に悩んでいた。あと人間関係。仕事に行くと胃が痛んでいた。2か月間、悩み続けて、ある時、一度仕事を休んだら、次の日に仕事に行くことができなくなった。

 

 

鬱になって、体や気持ちの変化について

・体重

 日頃から体重計に乗る習慣がないので、鬱と診断されてから、一応計ってみるかと体重計に乗ったら、私が最後に記憶している体重から4kg減っていた。食事が摂れないことはないし、ダイエットもしていないし、1日3食ちゃんと毎日採っていた。量が減っていたのかもしれない。仕事に持って行っていたお弁当も、食べる気が起きずでご飯もおかずの量も減らしていたので。

 

・聴覚過敏

 聴覚過敏と言っていいものかわからないが、自分が出した音以外がすごく気になり、過度に驚いてしまう。例えば、外出していて誰かが車のドアを閉める音、スマホの通知音など。それらが急にきこえると、体が動くほどすごく驚いてしまう。これは鬱になる前はなかったこと。そして、鬱状態が落ち着いてくると、驚くことはなくなってきた。

 

・過眠

 とにかく寝た。朝は8時くらいに目が覚めて、朝食を摂り再び寝る生活が続いた。不思議だけど、昼間寝るのに、夜もしっかり寝れる。謎。少し元気になってきたタイミングでも、変わらず昼間に寝てたら、夜寝れなくなる日が4日くらい続き、昼夜逆転を経験した。体が元気になると、ちゃんと規則正しい生活をしなきゃと思った。

 

・やる気が出ない

 何をする気も起きず、漫画を読んでも1ページも読むことが出来なかったり。とにかく集中できなかった。疲れるというか。好きなことも興味が薄れるというか、好きなのは変わらないけど、熱量が減る。

 スマホすら触れない。通常でもLINEの返信億劫な人間なのに、更に億劫を通り越して無関心極めてた。漫画もスマホも放り出して布団の上で寝っ転がり天井見つめる生活。

 

・何もないのに涙が出る

 初めて病院に行った日は、本当に涙がずっと出ていた。あと夜寝ようとして布団に入ってから、涙が出る。あと一回だけあったのが、夜寝ようと布団に入り、瞼を閉じた。頭の中がすごく冴えて、思い浮かんだ事象から紐づけて、どんどん過去の記憶が頭に浮かんできた。本当にどこまでも続いていくから、なにこれ!と自分でも思った。

 

・些細な失敗で涙が出る

 例えば、コップに手が当たり中身が床にこぼれた。通常な状態であれば何とも思わない周りの声掛けや反応に傷つき涙が出る。夜、寝る時にそれを思い出して涙が出る。

 

・行動に対して不安が付きまとう

 例えば、朝に外出しますって決めても、「いや、でもできないかもしれない」「上手くいかないかも」みたいな不安が付きまとう。それで「やっぱりやめよう」と諦めることが何度もあった。メイクもして着替えて外に出れる状態であるのに、そこで「だめかも?」となる。決断力が欠けるし、決断しようとしても、不安感が溢れてくる。

 だいぶ体調面が復活してた頃にひとりでカラオケに行こうと思って。元気になってもやっぱり「楽しみに行ったけど、楽しくなかったら」「好きなことだから、今日行って楽しくなかったら嫌だな…」みたいなことを考えながら、でも元気になってきてはいるので、外出に前向きになれる力が勝ってるから外出できてカラオケにも行けて、結果楽しくカラオケを終えられました。成功体験を積められた。

 

鬱になってからの生活

 6月はとにかく体調に波があった。元気!外にがんがん出る!好きなことする!漫画読む!みたいな時と、家に一日中こもる…頭痛い…の繰り返しだったと思う。それと、鬱とは全く関係ないけど、声が全く出なくなった。1ヶ月程度、声が出なかった。

 7月中盤になるとだいぶ元の生活に戻り、8月になると漫画!!アニメ!!アイドル!!声優!!ドラマ!!みたいに各方面に好きへの興味を振りまけるようになりました。10月、11月にもアイドルの現場へ行けることが決まり生きる希望に満ち溢れている。結構現場が決まったことが自分にとってはでかかった。Snow Man向井康二くんの舞台「ハロルドとモード」に当選した。かなりの倍率だったらしく、当選が夢かのようだった。将来とか先のことを考えたくない日が続いていたけれど、「行かなくては!」と先のことを考えられるようになったのが大きい。(先日、チケットが家に届いた。かなりの良い席だった・・・。)

 そして9月から新たな職場での労働が始まった。基本的に労働が苦ではないのでできてはいるが、労働の中での人間関係によるストレスを受けないようにしたい。鬱になって、元の職場、クソ!と思った。悩んで苦しんだのはたった2か月だけど、今思い出しても体感あれは「2か月」ではなかった半年は確実に経ってた。それくらい、毎日が過酷だった。給料も待遇も安定している職場だったけど、辞めて後悔はしていない。でも、色んなことを学ばせてくれてありがたいと感じている。

 

 仕事を辞めたことによって、今後の自分の人生の進め方を考えなくてはと思う。今は非正規で働いているので、いつかは正規で働きたいと思うが、どんな仕事したいとか全くないので、まずそこからだなという感じです。

 

2024年3月追記

 「イフェクサー」という薬を毎日服用していたが、半年経ち落ち着いたので薬の服用を止めることになった。2月下旬から止めた。止めると、意識が途切れそうになる感じが常にある。目眩のような感じ。ふわっと意識が遠くに行く感じ。1週間すると、だいぶ落ち着いてきた。